AIO対策とは?SEOとの違いと、やり方・費用
「AIO対策」で検索する人は、この1年で2.8倍に増えました。2025年9月は月2,900回、2026年8月は月8,100回です(Ubersuggest。2026年9月29日に調べました)。一緒に打たれている言葉には、「とは」「やり方」と並んで「費用」「相場」「会社」が入っています。意味を調べながら、同時に値段を見ている人が多い言葉です。
ところが、金額はなかなか出てきません。「AIO対策会社おすすめ19選」のような記事を開いても、載っている19社のうち18社が「要問い合わせ」です(2026年9月29日に数えました)。
AIO対策として挙がる項目は、4つにほぼ収まります。ただし、その4つを始める前に決まっていることが1つあります。自社の記事の本文が、そもそもAIに届いているかどうかです。届いていなければ、4つを何時間やっても、AIの答えの材料にはなりません。届いているかどうかは、画面を見ても分かりません。確かめるだけなら0円で、今日できます。
弊社は東京で、広告運用・Webサイト制作・LP制作・公式LINEの構築などをしている会社です。AIO対策の代行は受けていないので、相場も、おすすめの会社も、この記事には書けません。
1. AIO対策とは、AIが作る答えに自社のサイトを出してもらうための手入れ
Google で調べものをすると、検索結果のいちばん上に「AIによる概要」が出るようになりました。ChatGPT に質問しても、答えの下に、参考にしたサイトが並びます。そこに自社のサイトや記事を出してもらうための手入れが、AIO対策です。AIO は AI Optimization(AI最適化)の略です。
この記事では、AIの答えの参照先に自社のサイトが出ることを「引用される」と呼びます。
検索エンジンで自社のページを上のほうに出すための手入れを、SEO対策と呼びます。AIO対策は、その言葉の作り方をまねた言い方です。
2. AIO対策・LLMO対策・GEO対策は、呼び名が3つに分かれているだけ
呼び名 | 元になった言葉 | 指していること |
|---|---|---|
AIO対策 | AI最適化(AI Optimization) | AIが作る答えに、自社のサイトを出してもらうための手入れ |
LLMO対策 | 大規模言語モデル最適化(Large Language Model Optimization) | 同じ |
GEO対策 | 生成エンジン最適化(Generative Engine Optimization) | 同じ |
2026年8月の月間の検索回数は、AIO対策が8,100回、LLMO対策が2,900回、GEO対策が2,900回でした(Ubersuggest。2026年9月29日に調べました)。1年前と比べると、AIO対策とGEO対策は増え、LLMO対策は4,400回から2,900回に減っています。
「AIO対策」「LLMO対策」のそれぞれで実際に検索して、上位に並ぶ記事の題名を見比べると、どちらも「〜とは」「SEOとの違い」「対策方法」で、同じ話をしています(2026年9月に題名を見て確かめました)。どの呼び名で調べても、たどり着く話はほぼ同じです。言葉選びで迷う必要はありません。
3. SEO対策とは何が違う? 乗り換えたほうがいいの?
別のものではなく、大きく重なっています。
SEO対策 | AIO対策 | |
|---|---|---|
誰に向けた手入れか | 検索エンジン | AIが作る答え |
出る場所 | 検索結果の一覧 | 「AIによる概要」や、ChatGPTなどの答えの参照先 |
結果の見え方 | 順位とクリック数 | 引用されたかどうか(順位が無い) |
「AIによる概要」に引用される記事は、普通の検索結果の上位にも出ていることが多いです。2026年9月8日に15個の言葉で数えたところ、引用された78件のうち64件(82.1%)がそうでした。ただし記録できたのは、それぞれの検索の上位9件までです。そこに無かった14件のうち、少なくとも3件は10位より下でした。上位に出ていることは、引用される決まりでも、保証でもありません。
それでも、重なりがこれだけ多い以上、いま検索のためにやっている手入れをやめて、AIO対策だけに乗り換える理由は見当たりません。まずは普通の検索で上に出ることが、そのまま足場になります。
4. なぜ今、この言葉を調べる人が増えているのか
2026年9月29日に「AIO対策」で検索すると、いちばん上に出たのはどのサイトでもなく、「AIによる概要」でした。ページの一覧は、その下から始まります。知りたいことがそこで足りてしまうと、人はサイトを開かずに終わります。クリックされずに用が済むこの形を、ゼロクリックと呼びます。
ゼロクリックがどれくらい増えたのかは、この記事では数字を出せません。はっきりしているのは、調べる人が増えていることです。
言葉 | 2025年9月 | 2026年8月 |
|---|---|---|
--- | --: | --: |
AIO対策 | 2,900回 | 8,100回 |
GEO対策 | 1,000回 | 2,900回 |
AIO対策 費用 | (2025年11月)30回 | 880回 |
Ubersuggest で2026年9月29日に調べた、月間の検索回数です。「AIO対策 費用」は2025年9月の数字が出てこなかったので、出てくるいちばん古い月を入れています。
増え方がいちばん急なのは「費用」でした。1年たたずに29倍です。意味を調べている人と、値段を調べている人が、同時に増えています。
5. AIO対策として挙がるのは、だいたいこの4つ
AIO対策として挙がる項目は、書いている会社が違っても、だいたい同じです。2026年9月29日に「AIO対策」で上位に並んでいた5本を数えると、次の4つに収まりました。
- 構造化データ … 画面には見えない所に、書き手の名前・会社・よくある質問などを、機械が読める書式で入れておくこと
- 一次情報・独自のデータ … 自社で調べた数字や、自社でやった事例。よそから写した情報ではないもの
- よくある質問(FAQ)の整備 … 読者から来る質問と、その答えを、質問と答えの形のまま置くこと
- 見出しと文章の構造 … 見出しを読めば何の話かが分かり、結論が先にあること
ここまでは、どこの記事にも書いてあります。ただし、なぜその4つなのかの出どころは、あまり書いてありません。5本のうち、出どころが付いていたのは2本でした。
この4つは、どれも「どう書くか」の話です。
6. その4つを上から順にやる前に、もう決まっていることがある
4つはどれも、書いたものがAIに届いていることを前提にしています。
人がブラウザで見ると普通に読めるのに、AIが読みに来たときには本文が空になっている。そういうサイトがあります。ページを開いたあとに JavaScript(ジャバスクリプト。ページを動かすためのプログラム)で本文を表示する作りだと、これが起きます。AIが検索のために読みに来るときは、このプログラムを動かさないと各社が説明しています。
本文が届いていなければ、4つのどれを何時間やっても、AIの答えの材料にはなりません。
これは弊社が数えて確かめたことではなく、届いていない文章が使われることはない、という理屈です。ただし、自社が届いていない側かどうかは、数えなくても分かります。
7. 確かめ方は、パソコンのブラウザだけ。ここまでは0円です
道具も契約も要りません。パソコンのブラウザで、次の4つをやります。
- 自社サイトの記事ページを開く
- ページの何もないところで右クリックして「ページのソースを表示」を選ぶ(Google Chrome の場合。項目が見当たらなければ Chrome で開いてください)
- 出てきた文字だらけの画面で、Windows は Ctrl+F、Mac は Command+F を押す
- 記事本文の一節(10文字ほど)をコピーして貼り、検索する
「ページのソースを表示」で出てくるのは、読みに来た側が最初に受け取る中身です。見つかれば、本文はページに入っています。見つからなければ、画面の文字は後からプログラムで表示されていて、読みに来たAIには届いていない可能性があります。
見つからなかったときは、こうします。
- サイトを作った会社に、この文をそのまま送る ――「JavaScript を動かさない読み取りでも、本文がページに入っているようにしてほしい」(制作会社に頼まずに作ったサイトなら、作った人か、使っているサイト作成サービスの問い合わせ窓口に、同じ文を送ります)
- 直してもらったら、同じ手順(ソースを表示して Ctrl+F)で、もう一度自分で確かめる
あわせて、無料で見られるものが1つあります。Google Search Console(サーチコンソール。自分のサイトが検索にどう出ているかを見る、Googleの無料の道具)に「生成AIパフォーマンスレポート(検索)」があり、「AIによる概要」などで自社のページが表示された回数が見られます。使うには、自分のサイトだと証明する登録が要ります。制作会社に作ってもらったサイトなら、すでに登録されていることがあるので、聞いてみてください。クリック数とクリック率は見られず、ChatGPTなど他社のAI検索は対象外だと、このレポートを使っている記事に書いてありました(2026年9月に読みました)。画面では確かめていないので、使う前に自分で見てください。
同じ状態を見つけて直したときの記録が、記事を書いても検索に出ない本当の理由|本文が1文字も届いていなかった話と、30秒でできる確認方法にあります。上の4つの手順も、こちらのほうが詳しく書いてあります。
8. 費用はいくらかかる? 会社に頼んだほうがいいの?
自分で確かめるところまでは0円です。直すことになったら、お金がかかることがあります。
何に | いくら |
|---|---|
確かめる(7.の手順) | 0円。道具も契約も要りません。使うのはブラウザだけです |
記事を書く | お金はかかりませんが、自分の時間はかかります |
直す(本文が届いていなかったとき) | サイトを直す作業になるので、制作会社に払うお金がかかります。金額はサイトの作りによるので、下の聞き方で見積もりを取ってください |
AIO対策そのものを頼む | 金額は記事に出てきません。19社のうち18社が「要問い合わせ」でした |
金額が書いてあった1社は「月額70万円〜」でした。相場は、記事を読んでも出てこない前提で動いたほうが早いです。
金額を言えない代わりに、見積もりを取るときに聞くことを置いておきます。そのまま送って大丈夫です。
「今のサイトは、JavaScript を動かさない読み取りでも、記事の本文がページに入っていますか。入っていなければ、入るようにするのにいくらかかりますか。直したあと、同じやり方で本文が入ったかを見せてもらえますか」
自分で確かめてから相談すると、何を頼むのかがはっきりします。7.の手順は0円で今日できます。そこで問題が見つかったら、直すのはサイトを作った会社の仕事です。
9. 弊社のサイトは、AIから見ると本文が0文字でした
2026年8月29日、弊社の記事ページの1つを、AIが検索のために読みに来るときと同じやり方で取ってくると、本文は0文字でした。サイトが、ページを開いたあとに JavaScript で本文を表示する作りだったからです。人がブラウザで見ると普通に読めるので、弊社は気づけませんでした。
8月30日にサイトの作りを変え、本文がはじめからページに入るようにしました。9月8日に測り直すと、同じページの本文は3,273文字になりました。
それでも9月8日、Googleの15語とChatGPTの5問、合わせて20回の測定で、弊社の記事が引用された回数は0回でした。20回の中には、弊社にほぼ同じ主張の記事がある「生成AI 文章 薄い 原因」も入っています。
本文が読めることは、引用される保証ではありません。ただ、読めなければ、そもそも候補に入りません。
10. 引用された記事を数えても、真似できる形は見つかりませんでした
うまくいっている人を真似するのは、自然な考え方です。弊社も、引用された記事を集めて中身を数えました。出てきたのは2つです。
お手本が、10日で入れ替わった
ChatGPT に聞いた5つの質問のうち1つは、8月29日にも同じ文面で聞いていました。弊社の記事と同じテーマ(AIに自社のノウハウを覚えさせる仕組みの作り方)の質問です。答えの形は2回ともよく似ていて、参照先の中心は、英語で書かれた、個人や少人数のコンサルタントのブログでした。
ところが参照先のサイトを並べると、8月29日の7つと9月8日の7つで、同じサイトは1つもありませんでした。1つの質問を2回聞いただけなので、どの質問でも同じとは言えません。それでも、いま引用されているサイトに寄せる作戦の足場が固くないことは分かります。
共通点に見えたものは、書き方ではなく記事の題材だった
15個の言葉で「AIによる概要」に引用された記事のうち、ページの中身まで取り寄せて数えられたのは7本です。比べる相手は、同じ日の測定で1回も引用されなかった弊社の記事5本です。
数えたもの | 引用された7本 | 弊社の5本 |
|---|---|---|
--- | --: | --: |
冒頭に「結論」「相場は」「費用は」などの言葉がある | 5本 | 0本 |
表が1つ以上ある | 4本 | 0本 |
書き手の情報を、機械が読める形で入れている(構造化データ) | 6本 | 0本 |
この表を見た弊社は、はじめ「引用された記事は、冒頭で先に答えを言っているのだ」と読みました。でも、中身を見ると話が変わります。引用された7本のうち4本は、料金の相場を説明する記事でした。LP制作(広告の行き先になる1枚もののページ)、LINE公式アカウントの運用代行、MEO対策(Googleマップで見つけてもらうための対策)の費用です。弊社の5本に、料金の記事はありません。
- 冒頭の言葉 … 料金の記事は、冒頭で「相場は」「費用は」と書くだけで当てはまります
- 表 … 表があった4本は、この料金の記事4本と同じです。料金プランの表でした
3つの違いのうち2つは、書き方ではなく、記事のジャンルでほぼ説明がつきました。残るのは書き手の情報(6本対0本)だけですが、7本しか見ていないうえ、これを入れている会社はほかの手入れもしている可能性があります。どちらが効いたのかは、この数え方では分けられません。
弊社が測った範囲では、「これをやれば引用される」と言える書き方は見つかりませんでした。
だから、引用されやすそうなジャンルを探すより、お客さんが実際に聞いてくる質問に、自社でやったことで答える記事を優先してください。引用されるかどうかに関係なく、お客さんの役に立つからです。
そして「引用された記事には、こんな特徴があった」という数字に出会ったら、次の3つを探しながら読んでください。
- 何本(何件)を調べた数字か
- 比べた両側は、同じ種類の記事か
- その項目は、何を数えたものか
上の表は弊社が自分で数えたものですが、3つのうち2つ(7本という数と、比べた相手が別のジャンルだったこと)で、自分で引っかかりました。読むのが大変なら、ChatGPT などに記事を貼って、この3つが書いてある所を抜き出してもらう手もあります。
数字が合っているのに記事が間違っている、という起こり方については、ファクトチェックのやり方|出典も数字も合っているのに、記事が間違っていることがあるに書いています。
11. AIO対策のよくある質問
SEO対策とAIO対策、どちらを先にやればいいですか
検索のためにやっている手入れを止める理由は、弊社が測った範囲では見当たりません。先にやるのは、本文がAIに届いているかの確認です。0円で終わって、どちらにも効きます。
小さい会社でもやったほうがいいですか
本文が届いているかの確認は、会社の大きさに関係なくやってください。0円です。それ以外については、弊社は「やれば引用される」と言える材料を持っていません。
どれくらいで結果が出ますか
サイトを直してから10日後(2026年9月8日)に測った結果は、20回中0回でした。それより先は測れていないので、言えません。
ツールは要りますか
弊社はAIO対策のツールを使っていないので、答えられません。7.の確認は、ツールなしでできます。
WordPress で作ったサイトはどうですか
作り方によります。7.の手順は、どんな作り方のサイトでも同じように使えるので、まずそれで確かめてください。
構造化データは入れたほうがいいですか
引用のために急いで入れる必要はない、と弊社は考えています。10.のとおり、効いたとは言えないからです。自分で触るものではないので、入れるなら制作会社に「今のサイトに構造化データは入っていますか。入っていなければ、入れるといくらかかりますか」と聞いてください。弊社は代行していないので、この金額も測っていません。
12. この記事の数字は、どこまで確かなの?
数字の条件をまとめます。読み飛ばしてもかまいません。
- 検索回数は Ubersuggest で2026年9月29日に調べたものです(日本・日本語)。Ubersuggest の推計値であって、Google が発表した実数ではありません
- Google は東京の品川区から、日本語で、ログインしていない状態で調べました。ChatGPT は弊社のアカウントで、会話を残さない設定で聞いています。Perplexity(別のAI検索のサービス)は測れなかったので、何も言いません
- 中身まで数えた引用記事は7本、弊社の記事は5本です。この数では、傾向は言えても、原因は言えません。ほかに4本は、ページを取ってこられず外れています
- 冒頭の言葉は、記事の最初の400字に「結論」「相場は」「費用は」などがあるかで判定しました。料金の言葉以外で当てはまったのは、引用された側2本、弊社側0本です
- 「上位にも出ていた」は、引用78件のうち64件(82.1%)です。記録できたのは、それぞれの検索の上位9件までです。そこに無かった14件のうち、少なくとも3件は10位より下でした。残りは、10位だったのか、もっと下だったのかが分かりません。上位かどうかは、サイトの住所(ドメイン)の一致で見ています
- 上位5本の中身(挙がっている項目・出典の数)と、「AIO対策会社おすすめ19選」の金額は、2026年9月29日に開いて数えました。同じ検索を別の日にすると、並ぶ記事は変わります
- 呼び名の話(AIO・LLMO・GEO)と、上位に並ぶ記事の顔ぶれは、2026年9月に題名を見て確かめたものです
- AIが検索のために読みに来るときに JavaScript を動かさない、という話は、各社の説明を読んだもので、弊社が実験して確かめたものではありません
- 5.の4つは、どれがどれだけ効くのかを弊社は測っていません。上位に並ぶ記事に共通して書いてあった、という事実だけです
- 弊社はAIO対策の代行を受けていません。相場も、おすすめの会社も、ツールの良し悪しも測っていません
- 「0文字」と「3,273文字」は、弊社1サイトの直す前と直したあとの数字です。ほかのサイトで同じ数になるという意味ではありません
13. まとめ:明日やる3つ
呼び名は AIO対策・LLMO対策・GEO対策と分かれていますが、やろうとしていることは同じです。そして弊社が数えた範囲では、「これをやれば引用される」と言える書き方は見つかりませんでした。だから、書き方を変える前に、0円で確かめられることから始めます。
- 「ページのソースを表示」で、自社の記事の本文の一節が見つかるか確かめる(0円。今日できます)
- 見つからなければ、8.の文をそのまま制作会社に送る
- 見つかったら、お客さんに実際に聞かれた質問を1つ選び、自社でやったことで答える記事を1本書く。検索した日付と一緒に、結果を書き残す
冒頭で答えを先に言う、表で整理する、構造化データを入れる。どれも、やる価値はあります。ただし弊社が言える理由は、「読む人が読みやすいから」までです。
